講演会「モシルンチカハ──島にいる海鳥たち」、写真展「ケイマフリ展──北方圏の海鳥たち」
2017-11-12 13:00-16:30 葛西臨海水族園 講演会
葛西臨海水族園で 11/12 に行われた海鳥に関する講演 4 本立てを聴講しに行ってきた。
講演者のラインナップは、野鳥写真家、大学教授(水産学部)、環境省職員 (レンジャー)、葛西臨海水族園の海鳥担当の飼育員の 4 名。それぞれに切り口の異なる話題が面白かったので、その日とったメモをこちらに残しておく。聞き取りながらのメモなので、抜け・漏れ・聞き間違いなどもあると思うが、そこはご容赦願いたい。
- 2017-11-12 13:00-16:30 葛西臨海水族園 講演会
- 第一部 写真家 北海道天売島 寺澤さん ケイマフリ 『愛を奏でる海のカナリア』
- 第二部 海鳥を使って外洋の汚染を調べる 綿貫教授 北大水産学部
- 第三部 竹中さん(環境省) 海鳥保全活動について レンジャー、環境省職員、国立公園勤務、国家公務員
- 第四部 水族園で海鳥を観察する ペンギン、鳥などの担当飼育員野島さんの発表
- 講演会へのリンク
第一部 写真家 北海道天売島 寺澤さん ケイマフリ 『愛を奏でる海のカナリア』
36年住んでいる。前日11/11の暴風は瞬間最大風速40-50mあったらしい。北西の風は海鳥の繁殖地の断崖に直接影響があるはず。
ケイマフリ 周囲12kmの島で繁殖する鳥。 口の中と足が赤い。 繁殖期はピピピッピとなく。
北海道・天売島は稚内から直線で南に70km。 隣の島には繁殖地なし。 新千歳から札幌へ移動後、バスターミナルから午前10時発のバス3時間で対岸の羽幌という街にくる。 この街から午後2時にフェリーにのればその日のうちに到着できる。
冬は風がとても強い。 2月いっぱいまで嵐が定期的にやってくる場所。
天売島の空撮撮影風景が会場に流れる。ドローンで撮影したらしい。 高さ100mくらいの垂直な壁になっている。 多くて100羽ぐらいのケイマフリが小さな湾内に集う。 鳴き声はピピというよりケッケッケっけーみたいなかんじ。
今年4月産卵前の時期にカウントしたところ778羽いたそうだ。 このカウントは過去最大数らしい。
ケイマフリの繁殖地、オホーツク海の周辺のみ、ロシアについては実態不明(交通の問題)。 世界で一番見やすい場所は天売島。
これから1-3月にかけて北海道に世界中からバードウォッチャーが押し寄せてくる。 知床半島羅臼、釧路、根室…みたいものはタンチョウ、オオワシ、ケイマフリ。 根室の落石の港から漁船を出しているのにのってケイマフリを見せている。夏の天売島ならもっとたくさん見られる。 欧米人は海鳥好きが多い。
ケイマフリが2016年のひなに運んだ餌の生物はいかなご、えび、かに、カジカ、ギンポなど。 ケイマフリの体調は40cmぐらいなるべく大きな魚を選んでひなに持ち帰る。 親鳥はひなに魚を運ぶのに苦労する。 ケイマフリは潜水が得意なので、両翼をつかって飛ぶように潜る。 魚を捕まえて浮上すると、飛んでひながすむ断崖まで届けるのだが、ウミネコに見つかると追いかけ回される。 ウミネコ、ハシブトガラスが獲物を横取りしようとして待つ。
ドローンによる撮影動画つづく。 断崖からの高さ30mぐらいあれば影響がほぼなし、調査で判明。 ドローンでとった巣の場所の調査に使える。
ドローンで求愛行動を撮影。 岩場に1羽ずつあがる。 オスが先にあがる。 メスが上がれば交尾につながる。 後尾する前にオスは相手の回りを1周する。 ケイマフリにとって岩場は、求愛後に交尾するために大事な場所なので、オスはほかのオスを追い払おうとする。 首振り行動により威嚇している? オスメスは外見ではわからない。 求愛は口開けて赤い口の中を相手に見せて鳴く。 海中に潜って戦ったりもする。
ケイマフリの写真展を園内で今開催中。 天売島はウトウの繁殖地でもある、80万羽以上。 ウミガラスも見られる。 巣立ち直後のウトウのひなは毛玉のようだ。
第二部 海鳥を使って外洋の汚染を調べる 綿貫教授 北大水産学部
海鳥と海洋汚染。 バイオロギングによる調査。
出身地は長野、海がない県、鳥が好きで北大へ。 学生時代天売島へ 海鳥の面白さに目覚める。
汚染物質の大気中や海水中の汚染濃度は低いが、生物濃縮によって効率よく検査することができる。 プランクトンの汚染物質はそれを食べる生物の体内で濃縮されるから。 最終捕食者である鳥の時点で濃度が高いので血液中の汚染物質などを調査する手法が昔からある。
海鳥ってどんなもの
カツオドリ目、ペンギン目、ネッタイチョウ目、ミズナギドリ目、ペリカン目、チドリ目など。 世界には340種ぐらいいる。9000種のなかの340種なので37%ぐらい。
世界の海鳥の個体数は60年前の3割にまで減少している。 正確な原因は不明だが海洋汚染もその一つ。
人間のインパクト: 混獲、投棄魚、漁業との競争、海洋汚染
汚染物質ってどんなもの
- 残留性有機汚染物質 POP: 殺虫剤、触媒、界面活性剤、ハロゲン系難燃材、ダイオキシン類
- 重金属: Hg 石炭火力発電(石炭で火力発電すると出る水銀)、Cd カドミウム。電池・メッキ、Pb 電池・ガラス
- プラスチック
- 重油 タンカーの座礁など
- 有機物: 肥料、糞尿
ウミガラスの大量死事件
- 1969年オレゴン海岸
- 直接の原因は溺死、なぜ?
- 脳のp,P'-DDE濃度 脂肪個体では 8.7っpm で健康個体は1.1ppm -> 8倍ちかく 濃度の高さが関節的要因か?
勇気塩素系殺虫剤によるカッショクペリカンの例 1997
- フロリダ
- 1997 年
- 卵のなかのDDE濃度を調べる、卵の殻のあつさは濃度が高いほど薄い
- ペリカン、猛禽などの孵化率が下がった原因は卵の殻の薄さにあった
DDE の使用をやめて現在は使われていない
五大湖周辺でPCBなど内分泌撹乱物質による何らかの影響が報告された海鳥種 2002
- 求愛行動が変化し、繁殖失敗
- 個体数減少
- 生まれたひなの奇形
PCB の取り込まれる経路
- 餌を通じて取り込まれる
- 毒なので代謝するための物質がでる
- うまくいかなくなると、酸化ストレス物質ストレスホルモン、繁殖関係ホルモン、免疫力に悪影響
- 行動、免疫、卵殻、胚発生、成長・成熟、臓器病変、死亡など
- 個体数減少
POP および重金属がストレス・免疫能力にあたえる影響
- ミツユビカモメ
- シロカモメ オス
- クロアシアホウドリ
- オオトウゾクカモメ
海鳥による汚染物質のモニタリング
- 1970-2010年までの研究
- DDE は 1970 年代 3.0mg/kg 含まれていたのが、1985年になって 0.5 まで減る。DDE の帰省が進み、回収されたため
- PBDE 残留性有機物質は難燃剤の物質として新たに作られたもの、絨毯や壁紙にも使われている
- 1990から1999 までは増え、2010 にかけて減ってきている
- テフロン加工物質もこういうPOPs の一種、影響は不明だがまだ規制はされていない。こうした物質の濃度は上がってきている
海鳥の卵殻中の水銀濃度経年変化 ウミガラス、フルマカモメ、ミツユビカモメ
- 北極でのデータ
- 卵の中の水銀濃度は、1975 年からむしろ 2015 年までのデータで増えている
- 環境中に出てくる水銀は大気中に放出される石炭による発電の残留物質で、それが大気中に出てきてそれが北極にまで流れてくる、北極で冷やされて海に落ち、プランクトンに取り込まれ…と続く
- 影響はまだ良くわかっていない
体積物質中のカツオドリの卵殻中の水銀長期変化: 南沙諸島
- カツオドリの繁殖地が南沙諸島にある
- そこの堆積物を調べる、このなかに卵の殻がある
- それぞれの殻の年代を年代調査して調べると、1800年台から急に増える(産業革命)
- 海鳥の血をとらなくても、地層に含まれる卵殻からでも調査ができる
プラスチックの例
- 世界のプラ生産量は急速に加速度的に増えている、便利劣化しない
海洋プラスチック汚染
- 適切に処理されなかったプラが海洋に流出する量
- コントロールされていれば良いのだが実際には海にでる量が増えている
- 生産量が増えているから
- 毎年 800万t ぐらいが流出する (Jambeck et al. 2015)
- 世界の漁獲量は9000万tから1万tだが、その1/10の量のプラが毎年海に出てしまっている
- 劣化はほとんどしないのでそれがどんどん積み重なっている
- 海の魚の量よりプラの量のほうが多くなってしまう
ミッドウェーの島
- コアホウドリ繁殖地
- 人間が持ち込んだ草ではなく繁殖に適した草に植え替える事業を行った
コシジロウミツバメの砂嚢からプラスチック発見
- 1969年、コシジロウミツバメの餌はイカなど
- イカににたプラスチックを食べてしまっている
- 外洋の陸から離れたところにもプラが浮いていることがわかった
ベーリング海で混獲されたハシボソミズナギドリの胃から発見された物質
- 胃の内容物に多数のプラ、砂嚢内
- ほとんどの個体から見つかる
- アホウドリのひなの胃にも見つかる吐き戻しからチェック
- 種類によっても多寡は違うが、10羽いれば8-9割から見つかる
- ハシボソミズナギドリの連続調査、見つかった個体の割合はずっと90%ぐらい
- ほとんどすべての個体がプラを食べてしまっている
影響は?
- プラは海の汚染物質を自分自身に溜め込む性質がある
- プラに吸収されたPOPsがまるごと海鳥に食べられる
- 摂食障害、傷をつける、栄養吸収障害、腸閉塞を起こす、潰瘍など
- 影響があるとするもの、ないとするものの両方がある
- 投与実験をしても結果がまだ inconclusive
「奪われし未来」コルボーン他 our stolen future 本
- オンタリオ湖のPCBの生物濃縮の過程について
第三部 竹中さん(環境省) 海鳥保全活動について レンジャー、環境省職員、国立公園勤務、国家公務員
天売島はどんなところか
- 人口330人、漁業と観光
- 人のエリアと海鳥のエリアが別れている
- 8 種類の海鳥がいる
- ウミガラス 国内唯一の繁殖地
- 海スズメ国内唯一の繁殖地
- ケイマフリ 国内最大の繁殖地
- ウトウ 世界最大の繁殖地
- この他かもめ類など、海鳥の楽園
天売島のウミガラス保護の取り組み
- ウミガラスここでも飼育している
- 今年は 56 羽確認されている
- 別名オロロン鳥、地元ではこの名のほうが通りがいい
- オロロンラインというはぼろにつながる道もある
- 鳴き声からきた名前
- ウミガラス: 日本ではこの島だけで繁殖、世界の繁殖地南限、サハリンなどにはほかにもいる
- 普段は海上で生活、繁殖地3-8月のみ陸で生活
- 集団繁殖して敵から見を守る 密度は 20ペア/m2
- 洋ナシ型の卵を1個うむ、緑、灰色などの変わった形と色、1年に1個生む
生息数
- 1963 年ごろは 8000 羽ぐらいいた
- 今年は約 50 羽
- 原因ははっきりしないが、餌の減少、漁網にひっかかる混獲、過度な観光利用、捕食者の増加など(ハシブトガラス、オオセグロカモメなど) -> 一度減るとどんどん減ってしまう
- 50 年前の写真を見ると多数が群れている
- 手売りの島の人たちがウミガラスの格好をしている写真が残っている
- 2001年から環境省で増殖事業している
- 目標: ウミガラスが自然状態で安定的に増加すること
- ウミガラス唯一の繁殖地: 天売島の特定のくぼみのなかにデコイを置いて繁殖を促す
- デコイで誘引
- プロのクライマーにデコイを設置してもらっている
クイズ「どのくらいの数が設置されたか」
- 正解は600羽
- 島にいくとデコイがたくさんあるのが見られる
- ウミガラスがたくさんいて嬉しいという観光客には黙っている
- 音を使って誘引する ウミガラスの鳴き声 毎年3月ぐらいに設置
- バッテリ、ソーラーパネルなどを設置するの大変
捕食者対策
- オオセグロカモメ、ハシブトガラスがヒナや卵を捕食してしまう
- 7 年ほど前から空気銃で捕獲し、捕食者対策
- ターゲットは海鳥繁殖地全体、オオセグロカモメは赤岩周辺に限定して対策
- 空気銃は音がしないので他の鳥に影響が少ない
- ビデオカメラを設置して繁殖状況をモニタ
- プロのクライマーにお願いして繁殖しているくぼみに赤外線照明、マイク、カメラを設置
映像紹介
- 巣穴の中
- 餌はケイマフリとほぼおなじ
- ハシブトガラスによるヒナの捕食
- ヒナの巣立ち (まだ羽がほとんどできていない状況で巣立ちをするようだ)
- 繁殖状況、失敗成功の原因などを調査している
2011年から安定して巣立つようになった、2011 年から捕食者対策を始めた エアライフル前は30%ぐらいの巣立ち成功率が、取り組み後75%まで増えたので、エアライフルによる対策が大きい
今後の対策予定
- デコイの再配置により繁殖場所を拡大
- 捕食者の障壁にもやくだつ (デコイが壁になる)
- 島全体での捕食者対策
- 大セグロはほぼ影響なくなった
- ハシブトガラスはまだ影響がある
- 音声装置を追加して誘引対策
- 遺伝的価値の評価: 他のちいきと遺伝子的な違いはあるのかないのか
- ウミガラスなどの海鳥を取り巻く環境全体の保全
- シーバードフレンドリーの認証制度を創設
シミュレーション
- 今後同様の取り組みを続けると数がどうなるかを予測
- BestCase と WorstCase で 50 年後には 500 羽ぐらいにはなるのではと予測
- 集団繁殖する鳥なので、数が増えるほど繁殖成功率が増えるかもしれない
天売島の野良猫対策
- 海鳥が減った原因
- 混獲
- 過度な観光利用
- 野良猫が増えた!!!
天売島の野良猫は
- 対策前: 過去 200-300 いるんではないかと推定されている
- 春、夏にかけて増えて冬に減る
- 30 年前くらいから海鳥に影響
- 市街地だけにいる猫、療法を行き来する猫、海鳥繁殖地だけにいる猫などいろいろ
- 猫が増えたことでウミネコ、ウトウ、ウミスズメ、ケイマフリが影響を受ける
- 海鳥のヒナ、卵を襲うという直接敵影響
- 猫が繁殖地侵入することで親鳥が逃げた後の巣がほかの鳥に襲われる
- 住民生活への影響
- 住居への侵入
- 魚を盗む
- 畑を荒らす
- 猫にとっても暮らしやすい環境ではない
- 猫エイズなどへの感染
- 凍傷や怪我
- 過去: 1992-96 猫の不妊去勢212匹に実施したがうまくイカない->地域猫対策は失敗する実例
- 1995 電気柵も無理
- 2012 年 飼養条例制定、飼い主がマイクロチップを入れてすべて不妊手術して去勢
- 捕獲した猫は島から出してほかのところで飼い猫になるための準備をして飼い主を探す
- 取り組みの結果: 126匹を島から出す
- 今現在は島のなかには10匹ぐらいまで減った
- 100 匹以上が譲渡に成功
- 成果
- ウミネコの繁殖増加
- 市街地近くで 1000+のコロニー確認
- 1市街地で野良猫の住民被害減少
- 譲渡された猫も幸せに暮らす
- 手売からきた猫がきっかけで天売島へ関心を持つ人も増える
猫をきっかけにしたツアーもある
- 猫の飼い主になってくれた人に船の往復券をあげる
- 猫をきちんとかうことを義務付けるための啓蒙活動を島民にたいして行う 猫祭り
地域産業の振興
- 天売島は海鳥の繁殖地としての環境が豊かであるため
- 海鳥、海、森、川、人間の暮らしが密接にからんでいる
- 海鳥を守るには周りの環境全部を守らなければならない
- 自然環境にかかわるすべての人の協力が必要
- はぼろの地域産業は自然環境と深く繋がっている、どうすればそれぞれの産業で主体的に保全を促進していけるかを模索
- 自然環境の保全を行うほど各産業が潤うという形にしなければならない
- 各産業にヒアリング、するツアーを開催
- シーバードフレンドリー認証:
- 海鳥に優しいことをすると得する仕組みをつくる
- ワーキングチームを作って議論し、他地域との差別化を図っている
- 今年中にワーキングチームをSBF認証の実施主体となる協議会として立ち上げる
- 特別栽培米おろろんの米作りと販売にかかるホクレン・JAの環境CSR
- 地元の漁協による海鳥の混獲対策の実施 (首都圏で売り出す予定なのででてきたらぜひ)
- 日本野鳥の会やバードライフなどのNGOと協力して漁協と混獲対策
- 地酒国稀オロロンモデルの売上を保護に寄付など
第四部 水族園で海鳥を観察する ペンギン、鳥などの担当飼育員野島さんの発表
- 野生ではなく飼育するなかで見られること
- 以前は上野動物園にいた
水族園の1年
海鳥を 6 種類飼育している
1-4 月、10-12 月: オウサマペンギン、ミナミイワトビペンギンの展示(寒いところの鳥なので夏は出せない) 7-9月: ペンギン換羽する、2-3週間で新しい羽に 3-5 月: エトピリカ、ウミガラスの換羽 9-11月: エトピリカ、ウミガラスの換羽
飼育施設
- 気温、日照などは季節によって調整している
- ウミガラスを人工保育した
- ウミガラスは展示場中央の岩だなで繁殖する、今34羽飼育している
- 開演当初から飼育しているが、30年以上頑張って現役で頑張ってる
- エトピリカは巣穴で繁殖する、ウトウのような穴を利用
- 壁穴の奥に巣箱がある、14 個、繁殖時期以外は蓋をしている
- 巣穴の上にはカメラを置いてモニタリングしている
- リアルタイムで繁殖状況確認ができる
観察記録
- 繁殖、換羽、採餌行動、個体/ペア/親子の関係など
- 季節問わず観察できる
- 野生化にくらべて環境変化が少ない
- おなじ個体・ペアを長期観察できる
観察記録: ウミガラスの繁殖
- 卵は個体によって模様が違う
- ほかと生まれ方が異なる
- 卵のお尻の大きい部分に穴をあける
- 生まれたときから目があいている
- 生まれる前から鳴き声がする
- 二つにぱかっと割れてこない、卵のお尻の部分だけ割れる
- 25日ぐらいで巣立ち
- 水に入る練習、水のなかで餌を食べる練習を人間がやる
- 最初は陸にいて水に入りたがらない、潜らない、顔をつけない、2ヶ月ぐらいかかる -> 親鳥の教育が重要
エトピリカ
- 巣穴で繁殖
- 産卵数1個
- 早期になくなると2個生むことも
- 抱卵40日 オスメス交代で抱く
- 育雛機関50日 餌を親がやる
- 巣立ち後親は一切関与しない、飼育下でも野生下でも
- よく卵を放置してどっかいく、30分-1時間
- ウミガラスに比べると巣穴に外敵が入ってこないのでおおらか
- 真っ暗のなかで親鳥が卵の殻をむいてふかをてつだう
- 5 日かけて卵から出てくる、ウミガラスは 2 日ぐらい
- ヒナの親を呼ぶ声はぴいいい?ぴいいい? みたいなかわいい声
- 育雛は親がやるので飼育員は手を出さない、親任せ
- 親は1週間ぐらいするとすの中に入らず、なかなか餌をあげない
- 親は後ろに引いて、外に出そうとする
- 親がくちいっぱいに魚をくわえている
- 大人の羽とおなじ羽になってから巣から出る
保全活動
- 飼育
- 教育
研究 検証実験 調査
きっかけをつくる: 餌を追う、探すという動作を入れて、少し餌を獲得するのを難しくなることでよく動くようになる
- バイオロギングで調査して研究結果を発表
- 水族園のデザイナーが壁に貼る展示紹介文などを書く
- デコイをつくる
- 講演会を開催して取り組みに興味をもってもらう
- 対象となる動物や鳥だけでなく、生息環境自体を保全する
- 保全する上では、その土地の文化を保全する