埼玉野鳥の会主催のヤング探鳥会に行ってきた | Nikon COOLPIX P1000 試写とおまけの Panasonic DC-TX2 での野鳥写真レビュー
概要
2019 年 4 月 20 日 (土) に埼玉県秋ヶ瀬公園で開催された日本野鳥の会埼玉県支部主催の「ヤング探鳥会」に参加してきました。
ヤング探鳥会は、主に10代から40代の若手バーダーで集まって探鳥することで、未来を担うバーダー同士の交流を深めようという趣旨のもと、およそ2-3ヶ月に1度行われている探鳥会です。
この日の参加者数は 58名。日本唯一の野鳥専門誌「BIRDER」による取材と、ニコンさんの厚意による P1000 と双眼鏡モナークの貸出も行われました。
お天気にも恵まれてよい探鳥日よりとなりました。観察できた鳥については後述します。
- 概要
- 交通手段、参加費支払い、探鳥会の説明
- コース
- 観測された鳥(声だけの場合も含みます)
- 探鳥会の持ち物
- 埼玉野鳥の会について
- 補足: 日本野鳥の会と会主催の探鳥会について
- おまけ: Panasonic LUMIX DC-TX2 での野鳥写真
- Nikon COOL PIX P1000 総評
- ついでに Panasonic LUMIX DC-TX2 総評
- さらについでに SONY DMC-RX10M4 総評
- まとめ
交通手段、参加費支払い、探鳥会の説明
朝 08:20 浦和駅西口、もしくは 09:00 に集合です。 初めての参加者がバスに乗りそこなわないよう、主催メンバが旗を持って駅で待っていてくれています。
ここで参加者名簿に記入し、参加費を主催者に渡します。野鳥の会会員が100円、一般参加者は200円。 この費用がイベント中なにかあったときの傷害保険に使われます。 参加者リストに記載されていないと怪我したときなどに保険が適用されないので必ず書いておきましょう。
ある程度集合したらバスロータリーに移動し、2番乗り場の 08:33 に出る「桜区役所行き」に乗車。 これが桜区役所に 09:00 ちょうどに到着。ロータリーはこんなかんじのところです。
ここで全員集合後、その日の探鳥会の簡単なブリーフィング、資料の配布、双眼鏡の貸出などが行われます。 貸し出した双眼鏡やカメラを紛失することがないよう、連絡先や携帯番号を控えますので、身分証は持っていきましょう。
この日は、文一総合出版 (「BIRDER」の発行元) さんのご厚意により、基本50種のカラー図鑑豪華版が配布されました。 本当に初心者のバーダーなら、お宝系の豪華冊子でないかと思います。 ヤング探鳥会以外ではこういう冊子配布や貸出はほぼないので、そういう意味でもとくに初心者はヤング探鳥会はお勧めです。
コース
今回の探鳥コースは主に次の 3 箇所でした。
- 鴨川の河原
- 農耕地
- 秋ヶ瀬公園
それぞれについて見どころ紹介。
鴨川の河原
この時期桜はほぼ散ってしまっていますが、菜の花が見頃。ほかにもムラサキサギゴケなど小さな野の花がそこここで満開です。 散った後でも、桜には虫が付きやすいのか、いろんな野鳥が入っていました。このときも、そろそろ北に帰るツグミやアオジが桜で採餌していました。
この画像は、ニコンさんのご厚意による貸出機、COOLPIX P1000 で試写したものを、DxO PhotoLab でJPEGから再現像したものです。 なお本サイト「はてな」にはサイズ制約があり、アップロードエラーを回避する必要があるので、画像はいずれもトリミングしてあります。
撮影設定は鳥のアイコンがついた「鳥モード」。 普段私は自分のカメラでいわゆる親指 AF、つまり AE/AF ボタンをフォーカスロック機能に割り当て、シャッターボタンはシャッター機能のみに限定する設定にしています。 このニコン機の「鳥モード」ではメニューを探した限りそうした設定はできないようです。中心1点フォーカスに決め打ちなのは、後で構図を決めるためにトリミングすることが前提なのかもしれません*1。
こちらは、同じ桜の木のなかで眠そうにしていたキジバト。
ではここから、P1000でどのくらい遠くの写真を捉えることができるかを見ていきます。 まずは、広角端で撮影した画像がこちら。赤い丸の範囲に止まったオナガを撮ってみましょう。
広角端と望遠端での画像比較
1 枚目、こちらは左の赤い丸の中あたりに止まったオナガです。
この日は気温が高く、目視でも陽炎が立っている状態で、望遠で写真を撮るには悪条件の日でした。 このためピントがあっててもかなりぼんやりしたイメージになっていますが、双眼鏡やスコープで見てもこんなものだったことは申し添えておきます。
2 枚目、こちらが右の赤い丸の右横にあるアンテナに止まったオナガです。
連射は秒間7枚まで可能ですが、連射後2-5秒ブラックアウトする時間がありその間は撮影できません*2。 このためこのカメラで「鳥が飛び立つ瞬間」や「飛んでいた鳥が止まる瞬間」を狙うのは難しいと思われます。
なお本機は 3000mm という超・超望遠光学ズーム機なため、撮影可能視野がきわめて狭いです。 このため、手持ち撮影する場合は、手ブレで鳥がフレームアウトすることを考え、静止した鳥を撮る場合であっても連射を利用し、そのなかでフレーミングがまともなものを選ぶ使いかたになるのではないかと思われます。このほかに電信柱などにより掛かる、橋の欄干や杭の上にカメラを一時的に置くなどの手ブレを防ぐ工夫をしないと、鳥がよい位置でフレームに入った写真を撮るのは難しいのではないでしょうか。
このほか同じ河原でカワウ、タシギ、コチドリを撮影しました。広角端とその位置がこちら。
上の写真の一番左にある赤い丸にある街灯に止まったカワウを撮影したものがこちらです。左に小さな虫が写っているのが見えますね(水色の丸で囲った部分。レンズのゴミではありません)。
同じく、真ん中の赤い丸の場所にいたタシギ。
最後に右の赤い丸の中あたりにいたコチドリ。いずれも、望遠端で撮影したものですが、陽炎が妨害して撮影条件はとても厳しかったです。
寒くて陽炎の立たない日であれば、こうした白っぽさは抑えられるものと思います。 なおP1000 はセンサーサイズが1/2.3型サイズとかなり小さいので、広角端の描写は文句なくても望遠端はかなり「べったり」した絵画調になってしまいます。
農耕地付近
この付近はホオジロとモズが多く、モズの高鳴きやホオジロのさえずりが聞かれました。
農耕地では空高くさえずるヒバリ、ムクドリ、カワラバト、カワラヒワ、求愛ポーズをするハシボソガラス、モズ、川の上を飛んでいくタシギ、コガモなどを観察。残念ながらここで試写を希望されておられた別のかたに P1000 を貸し出すため、機材を返却しました。
この農耕地でのハイライトはオオタカ。
ハシボソガラスが盛んに鳴いている木があり、よく見れば真ん中に若いオオタカがいました。
この後、オオタカは木から飛び出して地面に爪を出して突っ込みべつの鳥に襲い掛かります。 この相手がどうも別のオオタカだったようなのです。
キジバトかカワラバトだったのではという説もあったのですが、襲い掛かったほうのオオタカとほぼ同じ大きさかむしろ大きいぐらいでいずれのハトにしても大きすぎたこと、色合いが襲い掛かったほうの若いオオタカとほぼ同じだったことから、兄弟か親かライバルかであるようにも思われました。またこの後、同じオオタカがハシボソガラスにモビングされたさいも、2羽のオオタカがもつれ合うようにして飛ぶ姿が見られましたので、私自身は「なぜかオオタカが別のオオタカに襲い掛かった」ものと考えています。理由はわかりませんが。
秋ヶ瀬公園
1.5 時間ほど河原で鳥を見てから秋ヶ瀬公園に入る前に一度トイレ休憩を取ります。 ここは各地にトイレがありますし、主催者さんも1.5 時間おきぐらいにトイレ休憩を入れてくれます。
公園に入ってからは、こどもの森付近で、夏鳥のキビタキ、オオルリなどを探しました。早朝は威勢よくさえずっていたそうですが、昼頃になるとおやすみしていて声も姿もなし。 ただ外来種ガビチョウの声だけがこだましています。 そのかわりといってはなんですが、冬鳥のアカハラ、シロハラ、シメがたくさん見られ、シメの「ぴち」「ぴち」という声が、クヌギの木の枝という枝から聞かれました。
12時過ぎに、トイレもある広場で昼食に。
昼食後は「鳥合わせ」と呼ばれる、野鳥の会の探鳥会の締めにあたるものを行います。「鳥合わせ」とは「その日見た鳥の記録をつける」ことを指します。 このヤング探鳥会では、埼玉野鳥の会で 2008 年から2018年まで、同じ季節に探鳥会で観測した鳥のリストを含めたリストを配布してくれました。このリストに、持ってきた筆記具で、その日自分が見た鳥と、探鳥会全体で見た鳥 (自分は見られなかったが会の他の人が見た鳥) を記録しておきます。このような記録は、継続して取ることにより、野鳥の年ごとの飛来数増減や、渡りの時期の移り変わりを特定する貴重な資料になります。 ぜひ手元に保存しておきましょう。
最後に野鳥の会主催者から野鳥の会の紹介や今後のイベントなどの情報についての総括があって、一旦探鳥会自体はお開きとなります。 ただし、通常の探鳥会と異なり、ヤング探鳥会の場合はこのあと野外での茶話会があるので、お菓子や飲み物をつまみつつ、鳥談義に花を咲かせる人も多くいます。 大人についてはそのあと更に二次会、三次会、... n 次会へと流れていくかたもおられるようですが、各自の判断で適当にまったり抜けてよいです。 我々はもっと探鳥したかったので、茶話会には参加せず、昼食後はさらに秋ヶ瀬公園をウロウロしていました。
観測された鳥(声だけの場合も含みます)
★は探鳥会後に個人で見た鳥
野鳥
- キジ
- マガモ
- コガモ
- カイツブリ
- キジバト
- カワウ
- アオサギ
- ダイサギ
- コチドリ
- タシギ
- クサシギ
- イソシギ
- トビ
- オオタカ
- ノスリ
- カワセミ
- コゲラ
- チョウゲンボウ★
- モズ
- カケス★
- オナガ
- ハシボソガラス
- ハシブトガラス
- シジュウカラ
- ヒバリ
- ツバメ
- イワツバメ
- ヒヨドリ
- ウグイス (声)
- エナガ
- センダイムシクイ (声)
- メジロ
- セッカ (声)
- ムクドリ
- シロハラ
- アカハラ
- ツグミ
- スズメ
- ハクセキレイ
- カワラヒワ
- シメ
- ホオジロ
- アオジ
外来種
- ガビチョウ
- カワラバト
探鳥会の持ち物
探鳥会に持っていくべきものとあれば良いものについてもあげておきます。
必須
- 昼ごはん。探鳥地はほぼ僻地なので、現地で昼ごはんは買えないと考えて集合前までに用意しておきましょう。
- 飲み物。探鳥地はほぼ僻(略)、自販機もない場合があります。暑い日、長く歩く日はとくに余裕をもって用意しましょう。
- 会費用の小銭 (100円玉があると喜ばれます。1000円札でもいいです。万札は避けましょう)
- 身分証明書 (貸出機材を利用したいかたのみ)
- 双眼鏡、カメラ、スコープ、三脚などの鳥見道具 (貸与機材を借りずに自分のものを使う場合)
- 筆記具 (見た鳥のチェック用)、フィールドノートなどの手帳 (スケッチしたりメモしたりする場合)
- 森林公園の道や田んぼのあぜ道などを歩くことを想定した歩きなれた靴。前日が雨の場合もあるので、水たまりや泥道なども考慮するのが望ましいでしょう。
- 雨具 (晴天の日は不要ですが急な雨もありえるので朝のうちにお天気をチェックしておきましょう)
あると良いもの
- 野鳥図鑑。野鳥の会推奨の600円程度の薄い図鑑のように、ポケットに入るサイズで軽くて薄いものをおすすめします。ボランティアの方も図鑑は持っています。
- 携行食。探鳥会は集合時間が早くて鳥の出具合によってはかなり昼ごはんが遅くなることがあります。歩いている最中お腹が空きすぎてもうダメ状態になることがあるので、手軽に食べられるものがあれば良いです。
埼玉野鳥の会について
埼玉県野鳥の会ヤング探鳥会の公式サイトはこちら。 www.wbsj-saitama.org
補足: 日本野鳥の会と会主催の探鳥会について
野鳥についての理解を深め、バーダーの裾野を広げるということが日本野鳥の会の活動内容に含まれているので野鳥の会メンバーでない一般のとも参加できる探鳥会がたくさん用意されています。 ヤング探鳥会もそうしたイベントのひとつで、主催してくださるのは会員のなかのボランティアの皆さん。毎度頭が下がります。
ただし、泊りがけでいく探鳥会や日帰りバスツアーなどの探鳥遠征についての情報は、会の発行する月間誌でだけ得られるようになっていることが多いです。
こうした野鳥の会が旅行会社に依頼してプランニングしているイベントは普通のネイチャリング系旅行会社が主催するイベントと比べてもぐっと格安です。 私自身は、鳥を見始めたのが最近5-6年なのですが、見始めて1年ほどは一般参加できる探鳥会に参加してました。そのうち「私は一生鳥見ることになるだろうな」と確信したので、そこでようやく野鳥の会の会員になったクチです。 …が、実は野鳥の会のこういう会員限定イベントは、年に1度参加するだけで軽く年会費の元は取れちゃうレベルで充実してたのですよねー。もっと早く入会しておけば…と後悔することしきり (命短し 楽しめ鳥見)。
入会手続きはオンラインでさくっとできるうえ、思い切って生涯会員になっちゃえば寄付金控除が受けらられて税金面でもお得感あります (残念ながら通常の年会費では控除はないんですが)。 「今後まあ40年ぐらいは鳥を見そうだなー」という10代、20 台の若いバーダーさんはとくに、光速で入会するとトータルで見てものすごいお得なのではないかと思われます。
おまけ: Panasonic LUMIX DC-TX2 での野鳥写真
会の解散後に再び個人的に農耕地に帰ってきたのですが、そのさいには、カケス、チョウゲンボウ、キジを見られました。 こちらは個人所有の散歩用カメラ Panasonic DC-TX2 で撮影したものです。
本機はセンサーサイズこそ 1インチと大きいのですが、レンズが P1000 と比べて非常に小さいためさほど良い画像ではありません。 空抜けのチョウゲンボウの画像などではとくに望遠端のケラレ (四隅が黒っぽく暗くなる)がやや目立つようですが、もともと鳥撮りのためのカメラではないのでそこはご愛嬌。
パナソニックのこのカメラは何しろ小さくて軽いので、お散歩カメラとしては非常に優秀です。望遠端が 35mm 換算で 360mm なので、たまにある「意外な場所に意外な鳥がいたけどスマホのカメラしかなくて困った、証拠写真でもいいから撮っておきたかった」という状況や「望遠単焦点カメラを抱えているときそばに可愛い花と虫がいたが近すぎて撮れない」という状況で活躍します。
もちろん「最近のスマホの機械学習による不自然なボケは今ひとつ好きになれない」という方(つまり私です)がご飯やおやつをきれいに撮るのにもよいです。ただしレンズが小さいこともあって暗所にはかなり弱いですが、最近のスマホの不自然すぎるボケと比べると、かなり美しいものが撮れるように思います。とはいえ、今後機械学習がさらに進めば、あるいはスマホにより今以上にコンデジ市場がシュリンクしてカメラ会社の撤退が相次げば、そうした選択肢もなくなってしまうのかもしれません。みんな、うんとカメラ買おう。
Nikon COOL PIX P1000 総評
良いところ
- とにかく遠いところにいる鳥でも種別を識別可能な写真が撮れる
- カメラ初心者にも優しい「鳥モード」がある
- 価格はネオ一眼としては安い部類に入る (実勢価格は 2019 年 4 月時点で 11 万前後)
いまひとつだったところ
- 連射性能が弱く、撮影後のブラックアウト期間が長い
- 鳥モードだと AE/AF ロックができず、構図が日の丸構図一本になってしまう
- ただし絞り優先やシャッター優先なら設定できるのではないかと思われる
- 手ブレ補正の効きがいまひとつ弱く感じられる
- センサーサイズが小さいため、とくに望遠端の画像はべったりした絵画調になる
- ネオ一眼としてもかなり重い部類に入る (1415g)
オススメできる使用例
- 鳥見もカメラも初心者
- 単独で鳥見に行くことが多い
- 鳥を含む芸術的な写真には興味がなくその日見た鳥を記録したい
- 自分がその日確認した鳥を後から詳しい人に見てもらって鳥の種類を識別したい
- 単焦点望遠レンズをつけた一眼カメラのサブ機として使い、レンズの付け替えをしないで近い場所にいる虫や花や鳥を撮りたい
ついでに Panasonic LUMIX DC-TX2 総評
良いところ
- とにかく軽くて小さい (340g) ので通勤中カバンにも気軽に放り込める
- ちっこいくせにセンサーサイズが大きい (1インチ)
- ちっこいくせにビューファインダがついていて撮影しやすい
- ちっこいくせに親指AFの設定ができる
- ちっこいくせにやたら望遠にもなるので街中で見た鳥などの証拠写真が撮れる (換算360mm)
- ご飯の写真やポートレート写真もきれいに取れる
- 連射は遅めだがブラックアウトがほぼない (ただし書き込み遅延はある) ので連続しての撮影がしやすい
- 単焦点望遠レンズをつけた一眼カメラのほかにポケットにこれを突っ込んでおいて、レンズ付替えをせずに近い場所にいる虫や花や鳥を撮りたい
いまひとつだったところ
- とくに望遠端ではレンズが小さくて暗くなるため、せっかくのセンサーサイズが活かせないことがある
- 暗所にかなり弱く、ノイズが乗りやすい
さらについでに SONY DMC-RX10M4 総評
良いところ
- 1インチセンサーを搭載しているため、1/2.3インチ センサーの P1000 と比較して解像感の高い美しい画像が撮れる。
- レンズのサイズが大きいので、望遠端でも非常に解像感が高く美しい画像が撮れる。
- 連射スピードが早く、ブラックアウトが発生しない。チャンスを逃しにくい。
- 動きものに強く AF 追従の性能が非常に優れている。飛んでいる鳥もカメラまかせでだいたい撮れてしまう。
- レンズが明るいのでボケがきれい
いまひとつなところ
- ネオ一眼としては比較的重い部類に入る。ただし P1000 と比べても 360g 以上軽い。
- バッテリの持ちは今ひとつなので 1 日外で野鳥を撮るなら 1 日にバッテリ 2 つは用意したい
- ただし充電時間がかなり短いので、モバイルバッテリから充電するという手もある
- 暗所にあまり強くない。少し暗くなるとノイズが乗りやすい
まとめ
個人的にはセンサーサイズ、レンズの大きさ、重さなどを総合的に考えて、現時点で野鳥撮りに最強のネオ一眼は SONY DMC-RX10M4 ではないかなあと考えています。 購入以降、一番使いこみ、一番重宝しているカメラがこれです。 このほかにも Nikon のミラー機、単焦点の明るい望遠レンズも持っていますが、手軽さと撮った写真の歩留まり率、ミラーレス独特の良さ (設定内容を反映した画像をビューファインダで確認できる) などからも、カメラ初心者、鳥見初心者にも安心してオススメできるのが SONY の RX10M4 ではないかと思います。
Nikon COOL PIX P1000 についてはさわることができた時間が30分前後だったので、設定をあれこれいじることができれば優れたカメラなのかもしれません。ただ、ブラックアウトの長さ、手ブレ補正の効き具合、センサーサイズと重量のバランス等を考慮すると、私にとっての第一候補とは言えないな、というのが今回の感想でした。
というわけで、鳥を見てみたいし、カメラや双眼鏡も試してみたい、というかたは、ぜひヤング探鳥会へのご参加をオススメします。そこから鳥を愛するだけでなく、他者を尊重し、自然観察のマナーをきちんとわきまえた若い野鳥カメラマンがどんどん生まれてくることを願っています。
*1:ただし本機はいわゆる「ネオ一眼」のため、絞り優先モードやシャッター優先モードにすれば、AE/AF ボタンによる AF ロックが設定できるのではないかと思われます。確かめるチャンスがなくてすみません
*2:https://www.nikon-image.com/products/compact/lineup/p1000/features04.html