2017-11-17 ~ 2017-11-19 苫小牧航路探鳥の備忘録
次の航路のために
2017-11-17 から 2017-11-19 まで、大洗から苫小牧へ、さんふらわあ・しれとこ号で 0 泊 3 日 (正確には、2 船中泊 3 日) の探鳥旅行に行ってきた。 持ち物や気をつけることなど、同じ航路で探鳥する人 (自分ふくむ) のためのメモを残しておく。 探鳥ツアーの主催はアルパイン・ツアーサービス様。
航路探鳥の持ち物
まずは旅の準備、持ち物リストから。◎ 必須、◯ あると良い、△ なくても良い、X 持っていかないほうが良いもの。
品目 | 種類 | 理由 |
---|---|---|
酔い止め | ◎ | 船酔いしやすい人は必須 。普段酔わない人でも波高によっては酔うことがあるので用意するのが無難 |
常備薬 | ◎ | 胃薬、下痢止め、鎮痛剤、ビタミン剤、絆創膏など普段持ち歩いているものがあれば用意 |
S 字フック | ◯ | S 字のRが 5cm くらいのかなり大きいものを用意。甲板の手すりに荷物をつるす用。直置きすると油で汚れることがある |
折りたたみ椅子 | ◯ | 甲板に長時間立っていると疲れるので座って待てると楽 |
スーツケース | △ | さんふらわあは乗船・下船にエレベータが使える。荷物が重い場合はスーツケースでも持ち込み可能 |
三脚 | X | 風が強くて揺れる。三脚持ち込んだ人はいたが、風が強くてほぼ使えていなかった。手持ち撮影のほうがおすすめ。 |
(三脚を持ち込む場合) 三脚固定用のヒモ類 | ◎ | 揺れ、風が強いので、甲板の手すりに固定する道具が必須。 |
スコープ | X | 海には目印がないのでそもそも鳥を入れるのがかなり難しい。被射界深度が浅いスコープはピントを合わせるのも難しいので持っていってもほぼ使わない |
10x40 程度の倍率が高くて口径の大きい双眼鏡 | ◎ | 航路は鳥が遠いので。口径が大きくて明るく、倍率の高い双眼鏡がおすすめ。スタビライザがついていれば見やすいが、スタビライザがついていてレンズの性能が低いものよりは、スタビライザなしでレンズの性能が高いほうがよりおすすめ |
カメラ・レンズ | ◯ | 鳥が遠いので換算 600mm またはそれ以上の望遠レンズが望ましい。波しぶきがかぶるので、防滴性能のあるものを。 |
カメラとレンズを波しぶきや雨から守る防水布や袋とそれらを止めておくためのゴムやマジックテープ | ◯ | 雨、雪、波しぶきでかなり濡れるのでとくにズームレンズを使う場合は保護用にゴミ袋などをかぶせて濡れないようにしておくほうが良い。同行者は大きめの透明なゴミ袋をレンズの周囲にまいて、フードと根元をマジックテープで止めるなどしていた。 |
レンズの保護フィルタ | ◯ | 波しぶきが入りこむの適当な保護フィルターを取り付けておくのが無難。 |
充電器と予備電池 | ◎ | 寒いのでバッテリがかなり早くヘタる。カメラの充電池は 2 つは用意しておく |
SDカードなど予備のメディア | ◎ | 故障しても買える場所はないので、信頼性の高い製品を 2-3 枚用意しておくのが無難。実際途中で壊れて書き込みエラーになってしまっている人がいた |
コップ | X | 食堂に使い捨ての備え付けがある |
お箸・スプーン・フォーク | X | 食堂に使い捨ての備え付けがある |
魔法瓶 | ◯ | 雪やあられに見舞われることもあるので、食堂で熱湯やお茶、紙コップをもらって飲めるようにしておくとしのぎやすい |
ドライヤー | X | 風呂に備え付けが1台ある。イオニティの 1200W で出力十分なものだった |
シャンプー・リンス・ボディソープ | △ | 風呂場に備え付けがあるので基本不要だが、品質が気になる人はコンディショナーは別途持っていったほうが良い |
タオル | ◎ | 風呂にバスタオルはない。小さいバスタオルかフェイスタオル 2 枚ぐらいは用意したほうが良い。部屋は暖房で乾燥しているので一晩干すと乾く |
4 食分の食事 | △ | 船の食堂はクローズしているため船内の自販機で軽食を購入するか、事前に購入して持ち込む必要がある。食事用の自販機はジャンバラヤ、牛丼などのパックになった冷凍食品 (600 円ぐらい) と、300-500 円の焼きおにぎりやフライドポテトなどの軽食の 2 種類。電子レンジと熱湯が使えるので、事前にそれらで調理できる食品を持ち込めば安上がり。荷物がかさばるのが嫌なら船内で購入を。 |
コーヒー、紅茶、粉末飲料など | ◯ | とにかく寒いので熱湯で作れる温かいのみものを魔法瓶に用意して暖を取る。普段飲んでいるものを多めに持っていくと良い |
着替え 2 日分 | ◎ | 靴下、下着、肌着などは寒冷地用のものを用意。防寒用のタイツ、インナーに着られるダウンジャケットがあると良い |
防水性・透湿性の高い上着・ズボン・トレッキングシューズ | ◎ | 防寒着の上にさらにゴアテックス素材などの上着、ズボン、トレッキングシューズを用意すると理想的 |
サングラス | ◎ | 海上は日差しが強いため、目玉も日焼けして真っ赤になる場合がある。透明で良いのでUVカットできるサングラス推奨 |
固定できる耳あてのついた帽子 | ◎ | 髪が長い人は風で乱れて探鳥の邪魔になるので、ゴムなどでまとめて帽子に入れておくと良い。また髪が潮風であおられてガビガビになるの防ぐ役割も。寒いので耳あてがついていると理想的。イヤマフは別にしても良い。 |
手袋 | ◎ | 風を通しにくく温かいものを用意。二重着用できる手袋もおすすめ |
ネックウォーマー | ◯ | 双眼鏡やカメラのストラップと絡んでイライラしやすいのでマフラーよりネックウォーマーがおすすめ。風が入らないフリースのものなどが良い |
使い捨てカイロ | ◯ | 靴のつま先とかかとに貼るタイプのカイロを入れておくとかなり過ごしやすい。二重の手袋を使う場合は、外側の内側手首あたりに貼っておくのをおすすめ。 |
マスク | ◯ | 船内は暖房でかなり乾燥しているので、濡れたタオルをベッドサイドにハンガーでかけて干したり、湿度を保てるマスクをつけて寝ると眠りやすい |
耳栓、ノイズキャンセリングヘッドフォン | ◯ | エンジン音が気になって眠れない人は持っていくと役に立つかもしれない |
日焼け止め | ◎ | 外洋は日差しが強いので赤くなって腫れる人は日焼け止め必須。女性は化粧もしっかりしたほうがよい。 |
裏がしっかりしたスリッパ | ◎ | とくに船酔いしやすい人は、靴紐を結ぶ動作が船酔いのきっかけになることがあるので、下を見なくても履けるようなスリッパを用意しておいて、外に出るときに靴ヒモをむすばなくてもよいようにする |
靴べら | ◯ | 船酔いしやすい人は、下を向いて靴ひもを結ぶのを避けるために靴べらを用意することをおすすめ |
100円玉を多めに用意 | ◎ | 水戸駅北口から出る大洗フェリーターミナル行きのバスや鹿島臨海鉄道では PASMO や Suica が使えないので前者の運賃 610 円 (2017 年11月時点) や後者の運賃 320 円 (同) を予め用意しておくと良い。少なくともバスは、車内で両替ができる 1000 円札を用意しておくのが無難。万札は両替して使えない可能性あり。船内のコインロッカー用の 100 円玉も用意しておくほうが良い。船内で両替もできるが、案内所はほとんどの時間しまっている |
さんふらわあ・しれとこ 船内の設備・サービス・アメニティ
案内所
自動販売機
食堂 (営業してない)
- 電子レンジ 3 台
- 給湯器 2 台 熱湯とお茶
- 紙コップ、プラスチックコップ
- お箸、スプーン、フォーク
- 食堂に自由に使えるテーブルと椅子
談話室
- マッサージチェア 2 台
- ソファ、テーブル
- コインロッカー
ゲーム室
喫煙室 (2箇所)
船室
- 入り口ドアそばにハンガー 2 つがかけられた洋服用のクローゼット
- 各ベッド備え付けの荷物棚、耐荷重 35kg まで
- 枕元の電灯
- 枕元の電灯に電源コンセント
- 枕元の脇に網のついた棚
- 枕
- 毛布
- シーツ
- ベッドの下に引き出し 2 つ (幅 60cm x 奥行き 40cm ぐらいが 2 つ)
- 窓際にテーブルと椅子 2 客
大浴場 (男女別、男性用のほうが 1.5 倍ぐらい大きい)
- コインロッカー (100 円、後で戻る)
- シャワー
- シャンプー、リンス、ボディソープ
- 洗い桶
- サウナ
- 水風呂、普通の風呂
- 洗面
- ヘアドライヤー
往路: 大洗フェリーターミナルへのアクセス
苫小牧から市街地への移動
苫小牧フェリーターミナルには午後 20:00 頃接岸し、翌朝 01:30 に出港する。参加したツアーの都合で 22:00 に集合する必要があったため、実質滞在時間は 2 時間。
- フェリーターミナルには 1-2 台しかタクシーがいないので、外にタクシーがいなければ呼ばないとこない。船内案内書の壁にタクシーの電話番号が貼ってあるので、下船までに携帯電話に登録しておいて、接岸したら電話をかける。
- 今ごろはちょうど忘年会シーズンが始まっているので、市中にタクシーが出払っている場合があるとのこと。
- 市中に移動後、回転寿司クリッパーというお店に20:30(閉店30分前でラストオーダーの15分前)に入店してご飯。正直へろへろで食欲なし。
- 帰りも店からタクシーを呼ぶ。
復路: 大洗フェリーターミナルからのアクセス
- 大洗フェリーターミナル到着後、下船準備中にタクシーを呼ぶ。船内にタクシーの電話番号が書いてあるのでその番号にかける。着岸してからでないとタクシーを回してもらえないので注意。タクシーで鹿島臨海鉄道の「大洗」駅まで。所要時間 5-10 分ほど。
- 鹿島臨海鉄道の水戸駅では向かいのホームに JR の常磐線特急がくるので降りたらそのまま向かいのホームで特急待ち。鹿島臨海鉄道の水戸までの切符は精算に必要なので取っておく。
- 常磐線特急は全席指定席。水戸駅ホームは特急券や座席指定券が購入できないので、車内で車掌さんから水戸から目的駅までの特急券のみ購入。車内購入は事前購入より料金は高くなる。
- JR の下車駅で有人改札に行って、鹿島臨海鉄道の乗車券と特急券を見せて乗車賃を精算。
お土産
- 苫小牧フェリーターミナル内にお土産売り場があり、22:30 時頃までは営業しているので、そこで買うのが効率的。北海道の有名所のお土産は一通りそろっている。個人旅行で時間に余裕があるならタクシーで市内に出たときについでに買ってもよいが、客船の到着時間は20-30分は予定時間を前後する場合がある。
そのほかのアドバイス
- 冬の北海道航路はものすごく寒い。外が吹雪とか普通にありえる。風は台風なみ。風強いと大型船でもそこそこ揺れる。防寒着はなにもそこまでと大げさなぐらいでちょうど良いと考える。
- 陸に近いところも通るため、一部携帯電話が使えるところも多いが、圏外にもなりやすいので、旅行前に連絡がとりにくいことを告知しておくのが無難。
- 一般船室はベッドが 4 つあるタイプ。ベッドは二段でなく一段なので圧迫感はない。身長 170cm ぐらいまでならベッドの上で立っても頭も天井につかないぐらいの高さ。
- 各船室のドアは鍵はかからないので、貴重品は枕元に置くか、コインロッカーを利用する。
- 船内の案内所でも「白い恋人」は売っている。どうしても土産を買う時間がとれなかったら最悪ここで買うこともできる。
- 風呂は波の高さが一定以上になると滑って転ぶなど危険なため閉鎖されるらしい(風呂場の扉の裏に張り紙の掲出あり)。天気図をにらみつつ、入れるときにすかさず入っておくのがおすすめ。おすすめのタイミングは乗船直後、鳥見を終えた後すぐ、苫小牧に着岸した後、乗船した後すぐの 4 回。私は 3 回入りました。波があるときに入ると風呂の湯がゆらゆらざっぱーんと溢れてきたりして情緒があ…いやちょっと怖いです。